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「絶えず移動し、変化しつづける私たちの旅」

タビタビは、出版社 赤々舎が「タビ」にまつわるものを紹介する場です。
赤々舎は写真の本を出す機会が多く、写真はもともと「旅」との関わりが深くありました。
もちろん今も、何処かに出掛けて、何処かを求めて、写真を撮るひとはたくさんいます。
旅のなかで写真家が出会ったもの、携帯したものを紹介することは、ひとつの扉にも似て感じられたのです。

そして、若くして他界した現代美術家 小林史子はこんな言葉を記しています。


解体され、組み換え連結されて、巣が生まれる。
精妙で肉感的な関連が、日常の断面に現れる。
絶えず移動し、変化しつづける私たちの旅。
                   (作品集『NEST』より)


空間と時間の交差。私たちが旅そのものであるような、旅の身体でもある日常。
誰かの「旅」から浮かび上がってくるものを、タビタビの場を通して、
誰かの「旅」に贈ることができたらと思います。